法テラスで債務整理の費用はいくら?元事務員が解説

こんにちは、ケイです。
「弁護士に頼みたいけど、費用が払えない」——債務整理を検討している人から、この声を本当によく聞く。
結論から言うと、法テラス(日本司法支援センター)を使えば、弁護士費用を立て替えてもらいながら債務整理を進めることができる。月々の支払いも5,000〜10,000円程度に分割されるケースが多く、「お金がないから相談できない」という状況を打破できる制度だよ。
この記事では、
- 法テラスの立替払いの仕組みと条件
- 手続きの種類別(任意整理・自己破産・個人再生)の費用目安
- 法テラスを使う時の注意点と向いている人・向いていない人
を、元法律事務所事務員の視点で正直に解説するね。
この記事でわかること
- 法テラスの立替払いは「収入・資産が一定以下」が条件
- 自己破産なら弁護士費用込みで月5,000〜10,000円程度の分割になるケースが多い
- 任意整理は法テラス対象外のケースもある(後述)
- 審査に通れば「費用ゼロ」でスタートできる
- 法テラスが向いていない人には別の選択肢がある
法テラスとは?債務整理に使える仕組みをざっくり説明

法テラスは、国が設立した法的支援機関。「司法アクセスを誰にでも」というコンセプトで、収入・資産が一定以下の人に対して弁護士費用を立て替えてくれる「審査なし・無利息の立替制度」を提供している。
正式名称は**「民事法律扶助制度」**(みんじほうりつふじょせいど)。
立替払いの基本的な流れ
- 法テラスの審査を受ける(収入・資産の確認)
- 審査通過後、法テラスが弁護士費用を立替払い
- 利用者は法テラスに対して月々分割で返済(無利息)
- 自己破産の場合は、免責確定後に返済が猶予されるケースも
弁護士に直接払う必要がなく、法テラスへの分割返済だけで手続きが進む仕組みだよ。
利用できる条件(収入基準の目安)
法テラスの立替払いを使うには、主に以下2つの条件を満たす必要がある。
① 収入が一定以下
| 世帯人数 | 月収の目安(手取り) |
|---|---|
| 単身 | 約18.2万円以下 |
| 2人家族 | 約25.1万円以下 |
| 3人家族 | 約27.2万円以下 |
| 4人家族 | 約29.9万円以下 |
※家賃が高い地域(東京・大阪など)は約1〜2割の緩和基準あり。2026年現在の目安。変更される場合があるため、最新情報は法テラス公式サイトで確認を。
② 資産が一定以下
保有資産(預貯金・不動産など)が180万円以下が目安とされている。ただし居住用不動産は例外的に考慮されるケースもある。
ギリギリ収入基準を超えていると思っていた人が、実は通ったというケースも事務員時代に何度か見た。「どうせ無理」と思わず、まず確認してみることをすすめるよ。
手続き種別ごとの費用目安(法テラス利用時)
任意整理の場合
任意整理は「弁護士が債権者と直接交渉して、利息カット・分割返済の和解をする手続き」。
法テラスを使った場合の費用目安:
- 弁護士費用(立替額)の目安:1社あたり2〜4万円前後
- 3〜4社なら合計8〜16万円程度が立替対象になるケースが多い
- 法テラスへの月々の返済:5,000〜10,000円程度
ただし注意点がある。任意整理は法テラスを使えない事務所・弁護士もいる。法テラスの提携弁護士でないと使えない仕組みのため、「この弁護士に依頼したいが法テラスは使えない」というケースが出てくる。事前に確認が必須。
任意整理の費用相場はいくら?分割払い・法テラス活用まで元事務員が解説
自己破産の場合
自己破産は「裁判所に申立てをして、借金を原則ゼロにする手続き」。
法テラスを使った場合の費用目安:
- 弁護士費用(立替額)の目安:25〜35万円前後(弁護士費用+裁判所費用込み)
- 法テラスへの月々の返済:5,000〜10,000円程度
- 免責確定後は返済を猶予・減額してもらえるケースがある(法テラスへ要相談)
自己破産は「借金がゼロになる」制度なので、手続き後に収入が増えるとは限らないケースも多い。そのため法テラスは「免責後の状況に応じて返済条件を見直す」という柔軟な運用をしている場合がある。
一般的に、弁護士費用込みの自己破産費用は20〜30万円台が多いとされており、法テラス経由だとこの範囲に収まるケースが多い印象。
【法テラス】自己破産の費用はいくら?立替払いの仕組みと条件を元事務員が解説
個人再生の場合
個人再生は「借金を大幅に圧縮しつつ、家を残せる可能性がある手続き」。任意整理と自己破産の中間に位置する。
法テラスを使った場合の費用目安:
- 弁護士費用(立替額)の目安:35〜50万円前後(弁護士費用+裁判所費用込み)
- 法テラスへの月々の返済:10,000〜15,000円程度
- 個人再生は手続きが複雑なため、弁護士費用自体が高めになる傾向がある
個人再生の手続き完了まで1年前後かかるケースもあり、その間は法テラスへの返済も並行して続く。「個人再生の再生計画の返済 + 法テラスへの返済」のダブルになることを念頭に置いておいてほしい。
個人再生の流れ完全ガイド|申立てから認可まで6ステップ(元事務員のケイが解説)
法テラスを使う時の注意点と向いている人・向いていない人

事務員時代に「法テラス経由で来た相談者がこんなギャップを感じていた」というケースを何度か目にした。正直に書いておくね。
注意点① 弁護士が選べない場合がある
法テラスの立替払いを使う場合、法テラスと提携している弁護士・司法書士に依頼するのが原則。「この先生に頼みたい」と思っても、提携外の事務所だと法テラスの立替が使えないケースがある。
事前に「法テラスの費用立替を使いたい」と伝えて確認するのがスムーズ。
注意点② 手続きに時間がかかる場合がある
法テラスの審査・書類手続きが加わるため、直接依頼するよりスタートまでに1〜2週間追加でかかるケースがある。急いでいる人(取立てが激しい・差押えが迫っている)は、まず弁護士に事情を話すことが先決。
注意点③ 収入基準をわずかに超えると使えない
「ちょっとだけ基準オーバー」で通らないケースも一定数ある。その場合の選択肢は、
- 法律事務所の分割払い(多くの事務所が対応)
- 法テラスの無料法律相談のみ利用(立替なしで相談は可)
費用が払えないことで相談そのものを諦めるのが一番損。任意整理の費用が払えないときの解決策3つ|分割・法テラス・後払いを元事務員が解説もあわせて読んでみてほしい。
法テラスが向いている人
- 現在ほぼ収入がない・収入が低水準の人
- 預貯金もほぼなく「今すぐ費用を出せない」人
- 自己破産を検討していて、手続き後の収入見込みが不安定な人
法テラスが向いていない人(別の方法が速い)
- 収入基準を超えていて審査に通らない可能性が高い人
- 急いで取立てを止めたい人(闇金・差押え等)
- 「特定の弁護士に依頼したい」というこだわりがある人
費用が心配でも、動かないのが一番損

私自身、20代で350万円の借金を抱えた時、最初に思ったのは「弁護士なんて高くて頼めない」だった。
でも実際に相談してみたら、費用は分割で対応してもらえた。法テラスを使わなくても、分割払いで受任してくれる事務所は多いし、法テラスが使えるなら月々5,000〜10,000円から始められる。
「お金がないから相談できない」というループが一番長く続くと、利息や遅延損害金が積み上がり続ける。動いた方が結果的に出ていくお金は少なくなるケースがほとんど。
まとめ:法テラス×債務整理の費用、押さえるポイント
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 利用条件 | 月収・資産が一定以下(単身で手取り約18万円以下が目安) |
| 任意整理の立替目安 | 1社あたり2〜4万円、月5,000〜10,000円返済 |
| 自己破産の立替目安 | 弁護士費用込み25〜35万円、月5,000〜10,000円返済 |
| 個人再生の立替目安 | 弁護士費用込み35〜50万円、月10,000〜15,000円返済 |
| 注意点 | 提携弁護士限定・審査に時間がかかる場合あり |
この記事は情報提供を目的としており、法的助言ではありません。 個別の状況や費用の詳細については、弁護士・司法書士への相談をおすすめします。法テラスの費用基準は改定されることがあるため、最新情報は法テラス公式サイトまたは相談窓口でご確認ください。
掲載しているエピソードは個人特定を避けるため、属性の一部を改変しています。