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自己破産の流れと期間|申立てから免責まで元事務員が解説

ケイの挨拶

こんにちは、ケイです。

「自己破産って、申し込んでから終わるまでどれくらいかかるの?」 「途中でどんなことをするのか、想像がつかなくて怖い」

——この相談、事務員時代に本当によく受けました。

自己破産は、法律用語が多くて流れが見えにくい手続き。でも実際のところ、ステップごとに何をするかを順番に追っていけば、それほど複雑ではありません。

私自身は20代で約350万円の借金を任意整理で乗り切った経験者で、その後3年間、法律事務所の事務員として受任前対応から進行管理まで担当していました。自己破産案件も含めて、延べ数百件の進捗を見てきた立場から、流れと期間をできるだけ具体的にお伝えします。

この記事でわかること

  • 自己破産の手続き全体の流れ(6ステップ)
  • 申立てから免責決定までにかかる期間の目安
  • 同時廃止と管財事件で期間がどう変わるか
  • 各ステップで何をするか・何が必要か
  • スムーズに進めるためのポイント

自己破産の手続き全体の流れ|まずは大枠から

自己破産は、ざっくり次の6ステップで進みます。

  1. 弁護士・司法書士への相談
  2. 受任・受任通知の発送(取立てストップ)
  3. 必要書類の収集・申立書の作成
  4. 裁判所への申立て
  5. 破産手続開始決定 → 同時廃止 or 管財事件
  6. 免責許可決定(借金がゼロになる)

全体の期間は、一般的には同時廃止で3〜6ヶ月、管財事件で6ヶ月〜1年が目安とされています。ただしこれは「申立てから免責確定まで」の期間で、相談から書類収集までの準備期間を含めるともう少し長くなることが多いです。

ケイの説明

同時廃止と管財事件の違いがまず重要

自己破産には2つのルートがあります。

  • 同時廃止:処分する財産がほぼなく、免責不許可事由も大きくないケース。手続きが簡略化され、期間も短い
  • 管財事件(少額管財含む):一定額以上の財産がある/ギャンブルや浪費など免責不許可事由が疑われるケース。破産管財人が選任され、調査が入る

どちらになるかで期間も費用も変わるので、最初の見立てが大事になってきます。実務上は「同時廃止になりそうか、管財になりそうか」を弁護士が初回相談〜受任時点である程度判断するケースが多いです。

ステップ1〜2|相談から受任通知まで(数日〜2週間)

弁護士・司法書士への相談

まずは法律事務所に相談します。Webフォームや電話で問い合わせ、面談(対面またはオンライン)で借金状況・収入・資産・家族構成などを伝える流れ。

事務員時代の体感だと、最初の問い合わせはWebフォームが6〜7割。「電話が怖い」「夜しか時間が取れない」という方が多く、Webから入る方が心理的ハードルが低いようです。

相談時点で「自己破産が向いているのか、それとも任意整理・個人再生か」を一緒に検討することも多いです。手続きの選び方は任意整理・個人再生・自己破産の違いを完全比較にまとめているので、迷っている方はあわせて読んでみてください。

受任契約・受任通知の発送

依頼を決めると委任契約を結び、弁護士が各債権者に「受任通知」を送ります。これが届いた時点で、法律上、債権者からの直接の取立てはストップします(貸金業法21条1項9号)。

受任通知の発送は、契約から1〜3営業日で行われることが多いです。「電話が鳴り止まない」「督促状が毎日届く」という状態の方は、ここで一気に楽になります。

ステップ3|書類収集と申立書作成(1〜3ヶ月)

ここが一番、時間と労力がかかるパートです。

必要書類の例

  • 住民票・戸籍謄本
  • 給与明細(直近2〜3ヶ月)・源泉徴収票(直近2年分)
  • 預金通帳のコピー(過去1〜2年分、全口座)
  • 賃貸借契約書または不動産登記簿
  • 保険証券・解約返戻金証明書
  • 車検証・車両査定書(車を所有している場合)
  • 退職金見込額証明書
  • 家計簿(直近2ヶ月分)

書類の詳細は自己破産の必要書類まとめで解説していますが、本当に量が多いです。

ケイの驚き

事務員時代の感覚として、ここで止まってしまう方が一定数います。「通帳を紛失した」「家計簿を書いたことがない」「源泉徴収票がどこにあるか分からない」——よくある躓きポイントです。

コツは、完璧を目指さず、わからないものは事務員さんに早めに相談すること。再発行の方法を案内してもらえますし、家計簿も決まったフォーマットがある事務所が多いです。

申立書の作成

書類が揃ってきたら、弁護士が申立書・陳述書(破産に至った経緯を書く書類)を作成します。陳述書は依頼者本人もヒアリングに答える形で関わる部分で、ここで「なぜ借金が膨らんだのか」「反省と再発防止」を整理します。

ギャンブルや浪費が含まれていても、裁量免責で救済されるケースが多いとされています(最終判断は裁判所)。経緯を正直に説明し、収支を立て直す姿勢を示すことが大事です。

ステップ4〜5|裁判所への申立てから開始決定(1〜2ヶ月)

申立て

書類が揃うと、管轄の地方裁判所に申立てを行います。申立て後、裁判官との面接(即日面接や審尋)が入ることが多く、ここで手続きが同時廃止になるか管財事件になるかが決まる流れです。

破産手続開始決定

裁判所が要件を満たしていると判断すると、破産手続開始決定が出ます。ここから先のスケジュールがルートで分かれます。

  • 同時廃止の場合:開始決定と同時に破産手続が終了。あとは免責審尋を待つだけ
  • 管財事件の場合:破産管財人が選任され、財産調査・債権者集会などが行われる(3〜6ヶ月程度)

ケイの解説

管財事件になると、予納金(裁判所に納めるお金)が20万円程度上乗せされることが多いです。費用感は【法テラス】自己破産の費用はいくら?で詳しく整理しているので、お金の不安がある方は参考にしてみてください。

ステップ6|免責審尋から免責許可決定(1〜2ヶ月)

免責審尋

免責(借金をゼロにする)を認めるかどうかの判断のため、裁判官との面接が行われます。同時廃止だと数分で終わることもあり、聞かれるのは「反省しているか」「再発防止の意識があるか」など、陳述書に沿った内容が中心です。

免責許可決定 → 確定

問題がなければ免責許可決定が出されます。決定から約1ヶ月で確定し、ここで法律上、借金の支払い義務が消滅します。

この瞬間が、本当のゴールです。

期間をスムーズに進めるためのポイント

ケイのアドバイス

事務員時代の経験から、期間が長引きやすいパターンと対策をお伝えします。

書類収集を後回しにしない

一番の遅延要因がこれ。受任通知で督促が止まると、つい安心して書類集めの優先度が下がりがちです。「督促が止まった=ゴールではなく、ここからが本番」と意識しておくと進みが早いです。

通帳の動きは正直に説明する

直前期に大きな出金・入金があると、管財人や裁判官から質問が入ります。隠そうとせず、用途を素直に説明する方が結果的にスムーズ。虚偽説明は免責に響くリスクがあります。

受任後の新規借入はしない

受任後に借入をすると、免責不許可事由として扱われる可能性があります。クレカの利用や新規ローンも控えるのが基本です。

連絡には早めに反応する

事務所からの確認連絡(書類の不備、追加質問など)に反応が遅れると、その分手続きも止まります。受任後は連絡を見落とさない仕組みを作っておくと安心です。

まとめ|全体感がわかれば、自己破産は怖くない

自己破産の流れを整理すると:

  • 全体は6ステップ:相談 → 受任 → 書類収集 → 申立て → 開始決定 → 免責決定
  • 期間の目安は同時廃止で3〜6ヶ月、管財事件で6ヶ月〜1年(一般的なケース)
  • 受任通知で取立てはストップする
  • 書類収集が一番のヤマ場。早めに動くと全体が短くなる
  • 経緯を正直に説明し、再発防止の姿勢を示すことが大事

自己破産が認められる条件については自己破産の条件とは?も参考にしてみてください。

借金で追い詰められている時、「あと何ヶ月この状態が続くのか」が見えないことが一番つらいんですよね。私も任意整理の時、和解までの2〜3ヶ月が永遠に感じました。

でも、流れがわかれば「今、自分はどの段階にいるのか」が見えるようになります。それだけで気持ちは少し軽くなるはず。

個別の事案で「自分は同時廃止になるのか管財になるのか」「期間はもっと正確にどれくらいか」を知りたい方は、弁護士・司法書士への相談で具体的な見通しを聞いてみてください。多くの事務所で初回相談は無料で受け付けています。

一人で抱え込まず、流れを知って、一歩ずつ進んでいきましょう。